世界でいちばんうつくしくい朝に

  もしも、の話。例えば、泉がレオのことを知らなければ良かったのだ。凡人に過ぎないつまらない男が、一億人のなかのひとり、宙にかがやく一番星の天才を知らなかったら。泉のために百ぺんその身を燃やして、レオはあの冬の日に死んでしまうこともなかったのだ。

 けれども、天才であるレオを、レオの音楽を知らずに生きてゆくのは、どうしたって無理だ。ひかる感性で縁取られた音は、今や街のいたるところで満ち溢れている。どんなに枝分かれした未来があったとしても、いずれ泉はレオの音楽を知り、レオの名を知ることになる。それでもただ、見上げているだけでいれたならば。焦がれているだけで、憧れるだけでいれたならば。彼方の宙から零れてきらきらとひかる音を、享受するだけのあまたの観客のひとりでいれたならば、泉がレオの感性を殺してしまうことはなかったのだろう。
 
 そんな『もしも』を連れ立って、泉は通学路の坂道を歩いていた。というのも、ここ数日の雪のせいで、路面が凍ってしまって、バイクを使うにはすこし厳しいのだ。今年はどうやら記録的に寒いらしい。 
 さくさく、とローファーのかかとが雪を踏む音だけが、透明な朝にとけてゆく。吐いた息は、始まりの白にけぶった。またひとつ、息を衝いて。肺に取り込んだ酸素は随分とつめたい色をしているものだから、泉はマフラーを口元まで上げる。弟に贈るためのものの練習作として作った手編みのマフラーは、少し不格好だった。
 連鎖的に、マフラーを欲しがった男のことをぼんやりと泉は思い出す。クリスマスの折に、あんまりに煩かったものだから、仕方なく防寒用具一揃い編んで贈ったのだ。空を見上げてみると、冴え冴えとした冬の朝焼けが広がっている。遠くに霞む橙が、すこし眩しく思えた。

「おはよう! お、おお? 今日は暖かそうな格好をしているんだな! 良かった、お前は寒さに強いけど、今日の朝は特段に冷え込むらしいからな」
 馴染んだ声がした。直後、背後から飛びかかるちいさな体躯を避け切ることができず、路面が凍りついていることも相まって、泉はバランスを崩しかけてしまう。すんでの所で、態勢を保った泉が振り返れば、にいっと笑うレオがそこに居た。機嫌良さげに、獣のしっぽのような髪が上下に揺れており、それを追いかけるように、見覚えのある白藍のマフラーが飛んで跳ねた。きゅっと吊りあがった短い眉が、霜にひかっている。
「おはよぉ、『王さま』」
 呆れがちに挨拶を返せば、レオは大きく頷いて、泉の方を見やった。円を描いて広がりを見せる緑の虹彩が、泉を映し出している。じっと、泉の考え事を見透かしてしまうようなその色に、吸い込まれてしまいそうだ、と思う。数秒後、目をしばたかせたのちにレオは、満足そうに破顔させた。

「やっぱり、お前は綺麗だ! 最高だ! 世界でいちばん、いや、宇宙でいちばん綺麗なおれの剣だ! たとえ宇宙中のどこに居たって、お前は宇宙でいちばんきらきらしていているんだろうなあ。とっておきの一番星だ!」
 
 レオの音楽を、レオを知らずに生きて行くことは到底無理であっても、レオが泉のことを知る必要は全くなかった。こんなつまらない、顔だけが取り柄の凡人のことを、そのこころの隅に置いておく必要はなかった。それでもレオは、泉のことを知り、見つけてしまうのだろう。顔だけが取り柄の、つまらない凡人である泉を、あまたの観客のなかから見つけてくれる。世界でいちばん綺麗だ、うつくしい男だ、と誉めそやしてくれる。とっておきの一番星だ、なんて。昔からそういう男なのだ、レオは。
 そうして、泉は心の中で浮いていた『もしも』をまたひとつ、手放した。レオと知り会わずにすむ方法なんて、きっとこの宇宙にはひとつもないのだから、これは仕方がないことなのだ。坂の上、学校まではうんざりするほど遠く、鼻が痛くなるほどの冷えは鬱陶しい。それでも隣に擦り寄るレオの温度は、嫌いになれなかった。


 もしも、の話。例えば、泉がレオに出会わなければよかったのだ。同じユニットに所属することなく、別々のユニットで、別々のかたちのアイドルを目指していれば良かったのだ。そうすれば、レオは恒星みたいにぴかぴかとした純粋さを喪うことなく、かみさまの子供みたいに屈託無くで笑ってくれていたのだろうか。
 この学院には泉と並び立つことができるくらいに綺麗な顔の人間が、ごまんといる。その中には泉よりもっと才能があって、もっと見通しが立つ人間だっていた筈だ。
 そういう人間とともに、レオはアイドルを目指すべきだった。泉はあまりに不器用で今を生き抜くことだけに懸命だったから、この男を傷付けてしまうことしかできなかったのだ。
 けれども、泉がレオと出会わないことなんて、どうしたって無理だ。泉の行く先々で、待ち伏せをしていたかのようにレオは姿を現した。あの入学式の日から、あるいは校庭で、あるいはガーデンスペースで、あるいは教室で、名前を知らない頃から鉢合わせしていたのだ。にぃっと笑うとみえるえくぼの形が、やけに整っていることが印象的な男だった。

「そういや、登校すんの早くない? まだ、朝の六時半だぞ? バイクで通学できなかったのは、なんとなく分かるけどさ」
 歩き出してから少しして、レオはそんな言葉を口にした。火照った頰がほのかに赤らんでおり、そして自分のポケットに突っ込まれた骨ばった指は驚くほどつめかった。クリスマスのときに手袋をあげた筈なのにな、と思いながら泉は返答を投げる。
「こないだのライブの事後報告書、俺のとこに置きっ放しで忘れていったでしょ。あれの提出期限が今日の朝なの」
「事後報告書……!? そんなもんあったっけ、忘れてたな! わはは!」
 何重にも巻かれた白藍のマフラーの隙間から、かたちのいいえくぼが覗いた。それは、あの春の日に見初めたものとおなじで。数瞬だけ、息が止まる。
 仕方がないな、と泉は誤魔化すように呟いた。鞄からいそいそとクリアファイルを取り出して、件のものを見せてやると、レオはすぐに納得したように頷いた。
 「ああ、その書類か! 書いておいてくれたんだな、有難う大好きだ!」と、うたう様に愛を紡ぐレオに、泉は呆れたように手を泳がせた。指先の温度が灯を点して、朝にふやけて融解してゆく。

「ところでさ、どうしておれがこんなにも朝が早いのかは聞かないのか?」
「あんたのことだし、また登校時間を間違えたとか、そこら辺なんじゃないのぉ?」
「むむ、失礼な! もっとおれを信用して!」
 あのな、と。口元に秘密めいた装いを滲ませて、レオは悪戯っぽく眉をあげた。締まりきった目尻が、ほんの僅かにゆるむ。ささやかな所作のひとつひとつはそれほど変わらないな、と泉は思う。幼さを感じさせる柔らかな所作は、二年前の春から変わることはない。橙の髪先が光を透かして、冬の色を浮かび上がらせていた。
「朝起きて、ベッドから這い出て。窓を開けたらな、朝焼けがあんまりにも綺麗でさ。こう、凍った地面がきらきらって光を反射するのとか、洗ったばっかりみたいな太陽が坂道の向こう側から登ってくるのとか。そう……世界で一番うつくしいと言っても言い過ぎじゃない朝だなって思って」
「……うん」
「その様子を見ていたら、なんだかお前に会える気がしたんだ」

 何という突飛な話だろうか。笑い飛ばしてやろうと横を見れば、存外に真面目な顔をしたレオと視線がぶつかりあった。真っ直ぐに自分だけを見据えた緑から、咄嗟に逸らせなくなる。黙っていれば気品のある顔立ち、とは言い得て妙だ。なにそれ、と喉元までせり上がった返答を呑み込んで、泉は言葉のつづきを待つ。
「んー、なんでなんだろ。思えば昔からそうなんだよな。おれさ、景色のなかで一瞬、きらっと光るものが見えるんだ。何でもない見慣れた景色のなかでも、見覚えのない景色のなかでも。そういう、きらっと光るものを見ると、衝動的に思っちゃうんだよ。そこに行かなくっちゃ、行かなきゃいけないって。それで向かってみると、たいていお前がいるからさ」
 レオの感覚は、抽象的で曖昧なせいか、どうにも泉には掴みがたい。それでも、レオの言う光というものに、思い当たりがあったものだから、おもむろに泉は口を開いた。辿り着いたその推測は、ほんの少し、気恥ずかしいものだったけれども。
「……その光ってやつがあんたの言う、インスピレーションの正体なんじゃないの? あんた、よく分かんないけれど色々なものを見ては、突然がりがりと作曲をしだすし。……それに昔はさ、俺のことをよくこう言ってたよね。『お前をみるとインスピレーションが止まらない!』って」

 ぱちり、とグリニッジグリーンに星が散った。虚をつかれたような、きょとんとした顔を忍ばせて、レオが此方を見遣る。その様に、泉は溜息をついた。そうだ、この男は言葉に変換することがどうしようもなく弱い。あんたって本当に感覚だけで生きているよねえ、なんて。そんな些細なレオの短所すらも、泉はきらいにはなれなかった。
「なるほど、確かにそうかもしれないな! 泉、なんて名前からしてぴったりだもんな。インスピレーションが湧き上がる、って」
 泉、いずみ。普段は呼ばれないその名前を口にされて、泉の肩が跳ねた。おもむろに視線を泳がせていると、隣のレオは小首を傾げている。なんでもないような顔をしているレオに、泉はやけに腹が立った。
「……そうかもしれないねえ」
「お、おお? もしかしてお前、照れているのか? 言い出しっぺはお前なんだぞ〜? よしよし、照れるな照れるな」
「はぁ〜? チョーうざい」
 それはもうご機嫌そうに、泉の頭を撫でるものだから。泉はレオを軽く睨みつけた。怖い怖い、となかばオーバーなリアクションで手を退けたレオに、泉は溜息のなり損ねをこぼす。
 でもまあ、と。泉の頭を撫でていたレオの左手が、再び泉のポケットに戻るまでの間を置いて、レオは眉をゆるめてわらった。

「でもまあ、今までふしぎだなって思っていた謎がようやく解けた! 入学式の日に、校舎の裏側の桜の樹に行きたかったのも、放課後に、廊下の向かい側から三番目の空き教室に行きたかったのも、お前がそこに居たからなんだな。お前から、きらきら光るうつくしい音が聞こえてくるから、おれはお前の近くに行きたくなるんだろうな」
 射抜かれる。圧倒的な王のいろを滲ませて、泉の鼓膜を振るわせる、レオの声。感覚だけで生きている男の語る一言一言が、泉を的確につらぬいてゆく。息継ぎ、そうしてレオは途切れた言葉の先を拾った。

「結局のところ、運命とか神様とか、そんなのはまるで信じちゃいないんだけどさ、間違いなくおれたちはきっと出会うべくして出会ったんだ。例えばだけど、おれが言葉を知らない宇宙人だとか、よく分からない八本足のいきものだとかになったとしても、他の誰でもない、お前が。お前が、その神経質そうな背筋をぴしっとさせて、この宇宙のどこかに居てくれたならば、おれたちはいつか出会うに違いない!」

 他の誰でもない、とレオは言う。レオと泉に何億メートルものの距離があったとして。宇宙の片隅にいる泉よりも、何億メートルも近いところに、泉と同じくらい――いや、泉よりももっと綺麗で、もっと才能があって、もっと見通しの立つ人間が居たとしても、それでもレオは泉を選ぶのだ。引力でひき合う星たちのように、レオと泉は出会ってしまう。つまらない顔しかできない泉のことを、インスピレーションの湧き出る泉なのだ、と屈託なく笑って、泉のうたを聞きたがる。昔からそういう男だった、そのくらいのことを泉はよくよく分かっていた筈だった。
 そうして、泉は心の中で浮いていた『もしも』をまたひとつ、手放した。レオと出会わずにすむ方法なんて、きっとこの宇宙にはひとつもないのだから、これは仕方がないことなのだ。言い聞かせるようにそう思いながら、目蓋を瞑った。そうしなければ、泣いてしまうような予感に駆られたからだった。世界でいちばんうつくしい、とこの男が評した朝に、泣いてしまうのは少し勿体ない気がした。


 もしもの話、と。目蓋の裏側で、連れ立っていた最後の『もしも』のことを泉は考える。他の『もしも』たちは、全部全部レオに手放されてしまった。例えば、そう。レオと同じ未来をみたい、と望んでしまわなければよかったのだ。その隣を歩きたいと、思わなければ良かったのだ。あどけない子供っぽい仕草だとか、うたうように愛を紡いだりするところとか、感覚だけで生きているところだとか、やさしい冬みたいな声のいろだとか。そんなところに惹かれてしまわなければよかった。
 泉はレオの青春を奪って、一時期はレオの感性までも奪ってしまった。それだというのに、さらにレオの未来までも奪ってしまうのは、泉には耐えきれない気がした。

 けれども、レオと同じ未来をみたいと、泉は思わずにはいられなかった。それ程までにこの男の存在は、泉の心臓のまんなかに住みついてしまっている。数多の観客のひとりに過ぎなかった泉を見つけて、その手を引き、自分たちはどこにいたって出会えるはずなのだ、出会うべくして出会ったのだ、と臆面もなく言い切るレオは、泉にとっての一番星だった。死んでもよかったと思えるほどの、青春の共有者だった。
 一秒にもみたない、目蓋を閉じてから開くまでの刹那の瞬間。泉はそこまでの思いを巡らした。それは、何度も何度も繰り返してきた『もしも』だったし、何度も何度も答えを出せずにいる『もしも』だった。頰を切りつける風の温度はつめたくて、つま先はしんと冷えこんでいる。うすらと開いた視界の端に、吐き出した息の白さが滲んでいた。

「それじゃ、上までどっちが先に辿り着けるか競争しよう!」
 ようやく見慣れた校舎のあたまが坂道から覗くころ。唐突に、レオはそんな言葉を言いのけた。止める間もなく。骨ばった指先と泉の手の甲が偶然擦れあったのち、レオの左手がポケットの外へと出てゆく。緑の双眸にあざやかな好奇心をひそめて、レオは氷の大地を蹴りあげた。さくさくと、レオのブーツのかかとが軽快に、雪を踏んでゆく。あっ、という間に遠ざかる、レオの後ろ姿と、先の道に残された一人分の足跡を、泉は呆と見送った。

 自由ないきものだ、と心底泉は思う。感性のすべてを愛し、思いの思いのままに振る舞い、そして駆け抜けるように生きる。それは、誰にも知られていない密林の獣のようで、そのしなやかさに、恋焦がれていた。
 本当はきっと、ポケットから出て行くレオの手を掴むことだって出来たはずなのだ。それでも、擦れあった手の甲で知覚した、指先の熱を知ったとき、泉は手を伸ばすことを躊躇った。誰よりも自由で、誰よりもやさしいこの男の枷には、もう二度となりたくはなかった。

 仕方がない、これでいいのだ、と泉は言い聞かせるように思った。さくさくと、レオの足跡を追いかけるように、痕跡を確かめるように、雪を踏みしめながら、繰り返し繰り返し、泉は思う。これがいちばん正しいこたえなのだ。レオの未来を守る最善の方法は、泉がレオと同じ未来を見なければ良いのだ。こうして少しずつ距離を置いて、疎遠になって、泉の心臓のまんなかに住み着いたレオのことが掠れてきえてゆくまで、待てばいい。あどけない子供っぽい仕草だとか、うたうように愛を紡いだりするところとか、感覚だけで生きているところだとか、やさしい冬みたいな声のいろだとかを忘れてしまうまで、待てばいい。
   さく、と雪を踏む音が途切れた。おもむろに、泉の足が止まる。銀の睫毛に縁取られたうつくしいシャレイブルーが、白を透かしてゆらぐ。冬の青を僅かに反射させた泉の双眸が、ひとつ星を散らす。
 それは、ほんとうに仕方がないことだった?
 レオと同じ未来をみることを諦めることは、隣を歩くことを諦めることは、ほんの少し、寂しかった。ほんとうは、共に一番星になる夢を。


 花が降るかのような。誰よりもいとおしい声が、ただひとりの名を呼んだ。


「セーナッ!」


 最後の『もしも』が浮いた。レオが、他でもないレオが、あの坂道のてっぺんでわらっている。世界でいちばんうつくしい朝の真ん中で、朝日を背負って、豪快に笑っている。眉をきゅっと寄せて、大きく口を開けて。世界のすべての幸せを詰め込んだような、泉が一番好きな笑い方で。大きく広げた手のひらは朝を透かして白んでいる。整った顔の中央に位置している鼻はすっかりかじかんで赤くなっている。あちこちに飛んでは跳ねる橙の髪先に、冬の青が滲む。伸びた影は、泉の足元まで届いて、ちらちらとひかりを受けて踊っている。
 それは間違いなく、世界でいちばんうつくしくて、世界でいちばん神聖な光景だった。ああ、と思わず零れた吐息がけぶり、ゆっくりとひかりに融解してゆく。心臓の高鳴る音が、身体をめぐる血潮の音が、ひどく鮮明で煩かった。たったひとり、自分の青春のすべてを賭けたたったひとりの男が、泉の名を呼んでわらっている。それが全ての『もしも』の先にある、答えだった。


 ねえ、れおくん。俺は、他でもないあんたとさ。

 共に生きてゆきたい、と泉はただただ強く思った。どうしても、この男と生きてゆきたいのだ。同じ未来が見たくて、隣を歩きたかった。そばでレオの作る音を歌いたかったし、レオの想像力の源泉でいたかった。声も、性格も、表情もレオの全てを、忘れたくはなかった。これまでも、これからも。不甲斐ない自分と共に、一番星になる夢をみてほしかった。
 どうしようもない衝動だった。連れ立った沢山の『もしも』を、つきまとう不安を、消し飛ばしてしまえるほどの、真っ直ぐな熱だった。


 セナ、と待ちくたびれたようにレオが再び名を呼んだ。セナ、瀬名。慣れ親しんだその名前に、いとしさを噛み殺すことができず、少しだけ上擦った声で返事を返した。おもむろに、一歩を踏み込んで。泉もまた、氷の大地を駆け出していく。
 うすらいが割れる。坂道には、二人分の足跡が彼方まで続いていた。



(20180128/世界でいちばんうつくしい朝に/レオいず)

▷きみがいる景色は世界でいちばんうつくしい。
二人への個人的な感想文、2017年度のまとめです。直感的に書いたもののため、中々うまく言葉にしきれなかった気がします。書いている最中、招福祭が来てしまったため、招福祭のイベストに目を通すことが、少し恐ろしかったです。招福祭のエピローグ②で、二人の未来を垣間見ることが出来て、ほんとうに嬉しくてたまりませんでした。本当にありがとう。今年も懲りずにこの二人について考えてゆきたいです。/2018.1