タイトル. 「空を泳いで、虹を渡って。」
かつてクジラから聞いたお話。
虹の海を渡ったその先にはあなたの求めている何かがあるんだって。
夏風はひとつ回って、東の方向を示した
よし、なんて言葉を呟いて髪を後ろでひとつに結んだ。
片手に白いトートバックをぶらさげて、遥か向こうの目的地に目を細めた。
空を泳ぐ。色鮮やかなサカナたちがまた明日なんて笑ってた。
大丈夫、きっと君に会えるはず。
←Back #5 詩